サングラス

 赤いサングラスを身につければ、世界は赤く見え、青いサングラスでは青い世界。周りから見れば、これはあまりに当たり前の出来事であり、説明する必要性もない。が、このサングラスを身につけている人にとって、自明の理であろうか。例えば頭の上にあげたメガネを探し回り、ふと頭のメガネに手が触れ、その存在に気がつく人がいる。

 

 古くは固定電話しかなかった時代から携帯電話が一人に一台の時代に変わる中で、社会の仕組みが大きく変わり、人々の意識が大きく変化していった。その当時、存在しなかった職種が今、社会の中核をなし、磐石と思われた銀行も大きく激減し、9時~15時の営業時間が当然だと思われていた業務もネットの発達と共に、24時間の振込が可能となっている。

 

 今の「サングラス」は、過去の経験の積み重ねから生まれ、その時の状況に適応した行動や思考パターンが形成された。しかし、貴方の課題は、未来である。変化のない社会で「心地良く」生きたいのであれば、「過去」は大事な教訓となる。が、もしそうでないなら、今起きつつある「変化」の序章を壮大なビジョンを心に秘めつつ、慎ましい姿勢で自らを着実に磨き続けていくしかないだろう。

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