宇宙

 車を走らせていると、ポツポツと窓に雨水が落ちてきた。そして次から次へと落ちてくる水滴がひとつに集い、小さなかたまりから、大きなかたまりへと変化し、ついにはその重さに耐えかねた様に、視界から消えて行った。それぞれの水のかたまりは光の加減か、何かの風景のように、反射している。まるでひとつひとつが、小さな宇宙の様に感じられた。

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