変革とリーダーシップ

外断熱賃貸マンションは当初周囲から猛反対に合いました。 曰く、「外断熱では家賃は取れない」「投資の無駄」「仮住まいである賃貸には贅沢」と。

 かってオーナーの立場で外断熱の建設に深く関わった事があった。当初は、断熱そのものの知識がなかったが、基本設計が出来た後に、偶然に「外断熱」なるものの存在を知り、時間的余裕がない中で、切り替えを行わざるを得なかった。当然、そんな状況だから根回しの時間もなく、予算を決める場では、上述のような内容に類いする言葉が数多くはかれたが、最終的には設計変更の承認をとりつけた。

 今、例えばテレビとネットの相克の過程を見るにつけ、この断熱の時の状況とあまり変わらないなという印象を持つ。大きく変化しようという時に必ず出る、反対の嵐。賛成の人間は沈黙している事が多いから、いきおい、反対の存在が目立ってしまう。

 しかも大抵の場合、反対の人はそれなりに地位を固めている場合が多い様に感じる。するとそれらの逆流に逆らって、初志貫徹する為には、強いリーダーシップを発揮しなくてはならず、従前の日本的な方法とは大きくずれてしまうのである。

 色々な社会事象を見るにつけ、以前ならとても容認されなかったこれらの強い「リーダーシップ」の存在価値が、一部の領域を除いて、最近、少しずつ認められるようになってきているようだ。やっと新しい日本への舵取りが始まりつつあるのだろうか?

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