「感性」

 何気なく庭先をぼっと見ていると、ピンクと白の色が目に飛び込んできた。よく眺めてみると、どうも小さな花がパラパラと風に揺れて、うごめいている。これはと思い、アップで撮ったものが上の写真。遠くで見ていた時にはわからなかったが、本当に形はおもしろく、色合いもきれいだ。草花に詳しくないので、名前はわからない。

 目の真ん前に示されても、それを感じる事ができなければ、その人にとって存在しないに等しい。感じられたから、次の「何だろう」から「撮ってみよう」へ、つなぐ事ができた。あるものを”かたち”にする為には、入り口の「感じる」事が不可欠なのであろう。

 ある人が言った。「創造は既存の事象や言葉の中から、今までにない組み合わせを考える力でもある。」と。既知の風景に囚われることなく、ありのままの姿をどこまでも感じる事ができるかが、新しい組み合わせを生み出す最初の一歩であろうかと思う。

 

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