表現者の時代2

表現のビジネス

 

 島崎藤村は、1906年3月に「破戒」を自費出版している。当時この本は表現内容・流通方法において革新的であり、世間の好評を博し、3ヶ月で4版を重ねた。(p6,「表現のビジネス」)ただ、一方で自費出版の資金繰りを自ら行い、経済的には困窮を極めていた。それにしても彼はどのような動機で自費出版にまで手を出したのであろうか? “表現者の時代2” の続きを読む