新年あけましておめでとうございます。
昨年は、色んな出来事や出会いがあり、月日が過ぎていった。先日、ある社会人向けの専門学校で講師を勤める方々に対して、NLP(神経言語プログラミング)のトレナーの立場で、講師をさせて頂く機会があった。
このお話を伺った時は、とてもその様な立場ではないと申し上げたが、日頃からお世話になっていることもあり、お受けする事にした。ただ、そこでお話をさせていく上で、「正解」を伝える場ではなく、「失敗を通じて、何を学んだか」という視点にたつことにした。
過去の体験と、NLPやTA、リュッシャーなどの心理に関わる知識とある程度の臨床的な経験を積み重ねた今、参加者の方々の大抵の疑問に、無我夢中ながら、スラスラ答えていた自分自身の姿に正直、意外感を感じた。始める前は、大丈夫かなと不安もあったが、気がついていたら、与えられた時間を程よく終了していた。
あるIT企業の創業者のインタビューを聞いた事がある。その中に、爆発しない、正常に働くロケットエンジンをどの様にして、確かめるかという話題だった。本番で爆発してしまったら、その損害金額は膨大なものとなり、エンジンを設計通りの製品とする必要がある。そこで、彼の確かめ方は、敢て何度も爆発させるという答えだった。つまり、何度も爆発させれば、言い換えれば、失敗させれば、結果的に爆発しない水準がわかるし、本番では、その水準以下に保てばいいという考え方だった。
参加者の方々の、日頃抱えておられた疑問や不安に、少しでも答えてあげられた事で、それまでの自分の経験が全く無駄ではなかったんだなと、改めて思った。