多くの人は幼き頃、夢を見る。ああ、なったらいいなぁとか、見てみたいとか、面白そう、とか。時に頭に浮かんだ瞬間、動いているかもしれない。でも、「大人」として周りから認識される様になれば、今まで「微笑み」で見守れていた空気が、「コンクリート壁」の様な表情に変わり、言われる、「大人になりなさい」と。
社会に出ると、幾つもの壁がある。そしてこれを何度もよじ登る様になり、そしてその登った先の頂上に、それまで見た事がない風景を目にする。こんな壁を最期の時まで何度も繰り返す。壁は、貴女への挑戦状であり、challengeの場である。challengeするとは、”dispute the truth or validity of”であり、その人物の真価を問う事。人生というマラソンの中で何度も現れる。周りの人や環境を変えても同じ。結局、旧い自分は変わらない限り、同じ類の試練はやってくる。
人はワインとパンのみにて生きるにあらず。他者はいくら誤魔化せても、自身に嘘をつけない。いずれ、感情というドラゴンが暴れ出し、自身や周りを破壊して行く。なら、どうする?
貴女の夢の中には、実はとても大事にしている何かが含まれ、それが具体的な描写として表現されている。登山は山頂の風景を見る為に行われる。が人は時に山頂より登山道という方法にこだわり、本来、実現したかった目的を見失う。貴女はどの瞬間が一番、貴女らしいと感じている?
第二にそれじゃ、その心地良さを実現するのに、お金や人脈や環境などの資源がどの程度、必要で、それをどの様に組み立てればいいのか、どの期間が必要なのか、そして次の一歩は何をすべきか、等の「クールな」計画が必要。
第三にそれじゃ、その計画の穴はどこにあるのかの評論家的な見方で、ダウンサイドリスクとアップサイドリスクを見る事。ダウンサイドリスクとは損失を受ける可能性を、アップサイドリスクとは利得が発生する事を意味し、当然、前者の可能性を減らし、後者を増やすにはどの様に計画を改善すれば良いのかを考える。
が、これらは所詮、方法論にすぎない。これらの方法を有効にさせるのは、貴女のメンタリティ。「出来る」と「する」は違う。貴女が次のステージに上がりたいと思っていても、貴方の周りにいるかもしれない、現状満足している人間にとってその考えは脅威であり、自身の存在価値を危うくしかねない。
「決断」とは、決めて断つ事である。夢、計画、そしてリスクマネジメントの先にあるのは、結局、自身のそれまでにしてきた事を通じて、自身の存在価値そのものへの絶対的自信を持つ一貫した姿勢が、不可欠。
叩けよ、さらば開かれん。なのだろう。