夢と共鳴

“ねむっちゃだめだよ かえるくん”, さくら ともこ (著), 塩田 守男

 かえるは外温動物で、春になるまで休眠するのが常。その常識をこの本でひねってみせている。冬を見た事がない7匹のカエルたちが他の動物たちの話を聞くうちに、自分達も雪がみたいと思い出した。 “夢と共鳴” の続きを読む

背中

彼らは、「与えられる」ことが当たり前なのだと。「やらされる」ことばかりで自ら「こうしよう」と思ったことをやる機会が与えられなかったんだと。音楽は、ただとにかく大きな声で歌えば褒められ、小さな声だと活を入れられ、むずかしい指使いにとまどってもリコーダーに集中する時間が無く、そのすばらしさ、楽しさを知らないままただテクニックを要求される。

“恐竜3D図鑑”
インフォマックス (著)

 恐竜は大人にとっても子供にとっても、人気のある素材の一つではなかろうか。絵本でも多くの恐竜ものがあるが、この本は3Dで、付属のめがねを通して見ると、まるで浮き上がって見えて来る。恐竜が好きな子は同じ場面をいくらでも見ているに違いない。 “背中” の続きを読む

「できた!」

TVの中で子供が小さかった頃の家族写真を見かえす場面があった。子供を持った感動を思い出し、子育て(自分育て)のやりなおしが必要なのかもしれない。私も子供達の作文を見る時、その一生懸命に生きている輝きに涙がこぼれそうになる。「今日もひまでした」なんて書いてあってもこんなに元気に毎日生きてる!成績ばかりで見てなかったか、胸が痛む。

“はけたよはけたよ”
神沢 利子 (著), 西巻 茅子 (イラスト)

 何をやっても許される乳児期を過ぎ、おしめからパンツに移った時の様子を描いたのが、この本。覚えていないかもしれないけど、皆通った道。 “「できた!」” の続きを読む