巨人達の足元の狭間で

しょうぼうじどうしゃじぷた
 この絵本の舞台は消防署で、4台の登場人物(車?)が出て来る。はしご車、高圧車、救急車、そしてジープを改造して消防自動車にした「じぷた」である。前3台が華々しい脚光を浴び、いつも出動するのに対し、じぷたはいつもお留守番。誰も目に留めてくれる人はおらず、じぷたは悲しい思いをしていた。 “巨人達の足元の狭間で” の続きを読む

自律と自立

“ぼく いえでするんだい”
末崎 茂樹 (イラスト)
にしむら ひろみ(文)

 てっちゃんはいま、すごくおこっている。ママとけんかしたから。だからいまから、いえでする。さんりんしゃにのって。ぎこぎこととおくまでいく。とちゅう、おじさんやおばさんたちがはなしかけてきた。はじめはへいきだったんだ。でも、ずいぶんとおくまできて、こわくなった。それで・・・やはりかえることにした。おふろはパパと、はいった。やっぱりおうちがいいや。 “自律と自立” の続きを読む