サービスアパートメントレジデンス

 以前、英文で自己推薦状を書く機会があった時に、当時住んでいた場所が「〜マンション」という宛名だった為に、英文の住所でも”mansion”と文字通り英訳して出した事があった。後日、その話をしたところ、ある人から「外国ではそれは豪邸を意味するから、ずいぶん大金持ちだと思われただろうね。」と言われた事があった。多分、あちこちに「マンション」という表現がどんな小さな建物で使われていた覚えがあり、今振り返ってみれば、類似語の「アパートメント」という言葉よりは響きが良いという感じで使われていたのではないかなと思う。 “サービスアパートメントレジデンス” の続きを読む

表現者の時代2

表現のビジネス

 

 島崎藤村は、1906年3月に「破戒」を自費出版している。当時この本は表現内容・流通方法において革新的であり、世間の好評を博し、3ヶ月で4版を重ねた。(p6,「表現のビジネス」)ただ、一方で自費出版の資金繰りを自ら行い、経済的には困窮を極めていた。それにしても彼はどのような動機で自費出版にまで手を出したのであろうか? “表現者の時代2” の続きを読む