“はるまでまってごらん”
ジョイス デュンバー (著)
(注.写真は英語版の表紙)
一人っ子のうさぎのスマッジは、他のうさぎにきょうだいがいるのがうらやましくてたまりません。おかあさんやまわりのおとなから「はるまでまってごらん」と言われますが、どうしてもがまんができず、いろいろなモノできょうだいをつくろうとしますが、失敗ばかり。
はるがやってきても、まだきょうだいをみつけることができません。ほかのおうちをのぞいてみますが、やはりいません。とってもさびしくなって、かえってみるとたくさんの兄弟が生まれて、スマッジはおおよろこび。
人にはふたつの側面がある。ひとつは、ひとりぼっちでボーとしたい時、そして誰かの存在を感じていたい時。兄弟は生まれて出会う最初の「他人」。この出会いから社会的意識が芽生え始め、この時に学んだ行動や思考パターンが後に続く、社会的行動の礎になる。
ケンカをして泣いたり、泣かされるのも、一緒に虫取りをして夢中になって時を過ごしたりするのも、一緒に大人から叱られ共に泣き合うのも、すべて未来により良き大人になる為の大事なひととき。そんな時間と空間、そして仲間の中で過ごすことができたら、まっすぐ育ってくれるでしょうね。
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