サービスアパートメントレジデンス

 以前、英文で自己推薦状を書く機会があった時に、当時住んでいた場所が「〜マンション」という宛名だった為に、英文の住所でも”mansion”と文字通り英訳して出した事があった。後日、その話をしたところ、ある人から「外国ではそれは豪邸を意味するから、ずいぶん大金持ちだと思われただろうね。」と言われた事があった。多分、あちこちに「マンション」という表現がどんな小さな建物で使われていた覚えがあり、今振り返ってみれば、類似語の「アパートメント」という言葉よりは響きが良いという感じで使われていたのではないかなと思う。

 さて、時代も変わり、今、「サービスアパートメントレジデンス」という言葉が徐々に使われる様になっている。これは「ホテルに近い家具付き賃貸住宅」という意味で使われており、大手不動産会社やホテルが企画開発をしている。まだまだ全国的には普及しておらず、東京地区を中心に事業展開されているが、いずれ他の大都市圏内にも進出するであろう。

 ホテルは、「客人や宿主」を意味するhospes」が語源であり、非常に危険な都市間の移動をする旅人の宿泊や看病をする活動を教会が初めた事に由来する。ホテル事業には、宿泊や飲食といったフロントライン機能からそれをバックヤードで支える人事、マーケティング、会計、エンジニアから組織が成り立つ。

 今回のレジデンスは、通常のホテル事業と異なり、滞在期間が長く、それまでの単に安全機能や宿泊機能だけではカバーしきれない要素も当然出てくる事であろう。ホテル施設そのものは、人が集う場であり、その場を利用して宿泊したり、各種のイベント開催している、いわば総合サービス事業的な要素がある。長期滞在型のレジデンスサービスの到来は、今までにない新たなサービスニーズを生むひとつのきっかけになるであろう。

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