成長するリーダーシップ

 ひとつのアイデアが生まれる。「こうしたら、おもしろい」とか、「こうしたら、潜在的なニーズを埋めるサービスが提供できるのではないのか。そして会社として飛躍できるのではないのか」などなど、面白い様に様々なアイデアが出てくるだろう。


 しかし、実際そのアイデアは単なるアイデアに過ぎず、「モデル」にまでバージョンアップするには調達可能なリソースを噛み合わせ、処理する「オペレーション」が必要である。更にそのオペレーションの結果、生まれる「商品」の市場での価値を高める「マーケティング」とそれを継続的に実行足らしめる「マネジメント」を創造した時に初めて、ひとつの「とりあえずの」モデルが出来上がる。しかもそれだけでは事業としては成立し得ず、更にその「たたき台」を踏まえた上で、周りの人たちを巻き込んでやっと新たな事業を出産する。この巻き込むという活動とモデルを構築する活動には、どうも別な才能が求められている様な気がする。

 ただ、逆に共通する要素もある。それは、人間が持つ「可能性」への信仰であったり、そしてそんな彼ら、彼女らが生み出す「作品」への尊敬の念である。よく聞かれる言葉の「Give&Take」でも、Giveが前でありTakeが後なのである。このフレーズは人間関係を円滑に進める為の生活の知恵である様に感じているが、人によっては、「Give, Give, Give, Give, and Take」という人さえもいる。

「Take先行」の背景には、自分自身を確信させる対象が自分自身ではなく、周りの人も理解できる目に見えるモノを重視している感がある。だからモノに固執するし、自分を安心させる為の担保を相手に求め、Takeを先にしてしまう。Take先行で人と接すれば、相手は「取られまい」と意識し、何か取られてしまうのではないのかと疑心暗鬼になり、そしてその人との長期的な関係を築く事は難しい。一方、Give「出来る」人には、「目に見えない」存在への信頼であったり、つながりの大事さがその体に染み付いている。だからこそ、Takeを即物的に求める事なく、待つ事が出来る。

 人は神や仏にあらず、不完全な存在。でも、より完全でありたいと願い、そして多分到達し得ない「完全さ」を目指して、歩み続ける姿勢の中で、少なくとも落第点でない程度のリーダーシップが発揮できるのではないかと自問自答している。

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