ヒトから人に。

生まれた時のヒトは、不思議な存在だ。それまで、こころのどこかで不安な陰があった自分も、それを腕に抱えた瞬間からその陰もどこかに消え去り、「光」に包まれたかのような感じを抱く様になった。もちろん全ての「大人」としての問題が解決出来た訳ではないが、少なくとも「この世界に生まれてきた」意味を自問自答する事は無くなった。

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