お互いに人間として成長していける、
夢に向かってともに歩んでいける。
あなたが選んだ人たちは、そんな予感を感じさせる人ではないでしょうか。
応援したいかどうかは、良好な人間関係の基本です。
互いに応援しあえる者同士が心地よい絆で結ばれ、
自然に長いお付き合いをする関係に発展していきます。
多田 ヒロシ (著)
ウサギとぶたはおともだち。いつも一緒。いつも仲良し。何か「おんなじ」ところを探しあっている。でも時に違ったところがある事に気がつく。だけどそれは気にしない。仲良く遊んで、そしてまたあした遊べる事を楽しみに、さようなら。 見知らぬ者同士が良い関係になる為の条件のひとつとして、「おんなじ」ところを見いだす事が上げられる。「ちがう」から始まる関係の中から、仲良しになる事は考えられない。小さい頃はたいてい、この「おんなじ」を見つける天才。だからすぐに見知らぬ者同士でも昔からの知り合いのように、遊ぶ事ができるのであろう。
ところが長ずるにつれ、自分達が居住する組織や社会の文化を吸収し、独自のフィルターを身につけると、「ちがう」を見つける天才となってしまう。いわば、人と人の良質な関係づくりの本質をよく理解できている「グローバル」な「小さな大人」から、ひとりの人との関係よりも自らが所属する組織や社会の論理を重視する「ローカル」な「大きな大人」に「退化」してしまう訳だ。