生まれた時のヒトは、不思議な存在だ。それまで、こころのどこかで不安な陰があった自分も、それを腕に抱えた瞬間からその陰もどこかに消え去り、「光」に包まれたかのような感じを抱く様になった。もちろん全ての「大人」としての問題が解決出来た訳ではないが、少なくとも「この世界に生まれてきた」意味を自問自答する事は無くなった。
そんな子らが成長するにつれ,理想に近づくどころか、生の勢いを失い、自身のフレームの中に閉じこもり、「何があるんだろう?」と未来をワクワクと思い描いていた彼らから、「〜になるに違いない」と過去の出来事を投射してしまう彼らに変貌してしまう。それは、自分自身をも含む彼らの環境でもある「大きな人」の考え方や行動パターンが大きな要因であろう。
そんな状況を何とか出来ないか,そしてその根にある「大きな人」達の思考様式を変化させられないかという想いから、この会社がスタートした。既に頂上で見たい風景はあったが、ただ、そこにどの様にして辿り着けば良いのかが分からず,試行錯誤する日々が今だに続いている。