一途

“まほうのえのぐ”, 林 明子 (著)
 おにいちゃんのえのぐは、まほうのえのぐ。だって、ほんとうはじょうずにかけないと密かに思っていたいもうとのよしみが、誰のたすけもかりず、なんとすごい絵をかいたから。

 そう、おにいちゃんはおもっていた。でもちょっとちがう。よしみ一人だけでかいていたのではなく、もりにすむどうぶつたちもまわりで自分達のえをかいていて、それをみてたら、楽しくなって、夢中でかいてこうなっただけ。

 あるがままに受け取り、”まる”は”まる”で、”しかく”は”しかく”でやりとりをするのがスムーズなありかた。しかし、現実には自分の知識にあるフィルターで”まる”を”しかく”に、”しかく”を”まる”に、変換し直し、デコボコなやり取りをしがち。

 現実社会に生きる術とはいえ、このような思考/行動パターンをとり続ければ、いずれ、相手だけでなく、自分自身にも同じ様な対話をしてしまい、いきづまり、あげくに「自由からの逃避」状態に陥ってしまう。他への毒はいずれ自分にも回る。幼き時のあるがままに対話できた頃のように、一途に何かをする至福のひとときを持つ事は大事だと思う。

 

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