自分探し

さびしがりやのほたる
 一人きりで生まれたホタル。仲間をさがす旅にでた。自分と同じひかるものをさがして。しかし、そのどれも違うもの。でんきゅう、ろうそく、かいちゅうでんとうなど。いろいろなひかるものに、であったほたるは、ようやくなかまのところにたどりつくことができた。しかもたくさん、キラキラ、ひかっていた。
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安心「核」

“どれがぼくかわかる?”, カーラ=カスキン

 よく「いない、いない、ばあ」と言っては喜んでいる乳幼児を見る事がある。「立派に」成長した大人からすると、目の前から急に姿を消すはずのないのに、それ自体が遊びになっている以上、必ずしもそれが常識ではないらしい。この時はまだ相手が存在するどうかが遊びの対象となるが、いずれ自意識が芽生え、自分自身の存在が関心の対象となると、この本のような遊びとなるのだろう。 “安心「核」” の続きを読む