鳥瞰図的視点

スイミー
 あかいさかなのきょうだいの中で、なぜかスイミーだけがくろ。あるとき、おおきなさかなに、きょうだいがみんな、たべられちゃった。いきのこったのは、およぐのがいちばんはやかったスイミーだけ。

 ひとりぼっちになったスイミーはあっちこっちおよいで、さまざまなうみのなかまにであった。そしてついにスイミーそっくりの、あかいさかなにであった。でもたべられるのがこわくて、いわかげにかくれてでてこない。そこでスイミーはていあんした。うみでいちばん、おおきなさかなの「ふり」をしようと。そしてその「ふり」のさかなのめになり、おおきなさかなをおいはらった。

 ひとりでは成し遂げられない、大きな魚を追い払うという「偉業」もひとつのチームになる事で意外に容易に達成する。もちろん、共通の目的も調和もとれない集団では、単に大きな魚に食べられてしまうだけ。初めの時は、単に泳ぐのが速いだけのスイミー。それが見た事もない世界を経験し、自分なりの見方を広げていく事で、違う発想をもっていく。そして、以前はなすがままで逃げていくしかなかったスイミーが、立ち向かう事の重要性と手段を仲間に伝え、引っ張っていくまでに成長していく。この本を読んでいると、変化に遭遇して困難に直面している、企業/組織が復活していく有様を思い出さしてくれる。

 

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